いよいよ今週末から、Bリーグのチャンピオンシップ(CS)が始まります。「普段はニュースや新聞でキングスの試合結果をチェックする程度だけど、さすがにCSは観戦するよ」という沖縄県民も多々おられると思うので、できるだけ分かり易く見どころを書いていこうと思います。
【CS準々決勝 日程】
GAME1 5月12日(土) 11:30開場/13:00試合開始
GAME2 5月13日(日) 11:40開場/13:10試合開始
沖縄市体育館
2勝したほうが準決勝へ勝ち上がります。1勝1敗になった場合は、GAME2と同じ日に10分間(前後半各5分)のGAME3を行います。
【テレビ放送予定】
GAME1 5月12日(土) 13:00~15:00 OTV沖縄テレビ
GAME2 5月13日(日) 13:05~15:00 NHK沖縄放送局
延長戦に突入した場合や、GAME3が開催される場合は、試合の最後まで放送されないかもしれません。確実に最後まで見届けたい場合は生観戦することを強くおすすめします。
【レギュラーシーズンの戦績】
キングス 42勝18敗(西地区1位・CS出場順位3位)
名古屋D 31勝29敗(中地区2位・CS出場順位6位)
直接対決の戦績は、キングスの4勝0敗。
【注目選手】
キングス #14岸本隆一(CAP)、#24田代直希、#12ハッサン・マーティン
名古屋D #21笹山貴哉、#8張本天傑、#24ジャスティン・バーレル(CAP)
【見どころ】
レギュラーシーズンで西地区を制したキングスが、リーグNo.1のディフェンス力を引っ提げてCS準々決勝に臨みます。
がっぷり四つに組み合えばキングスが優位ですが、若き実力者が揃う名古屋Dを勢いに乗せてしまうと危険です。さらに、名古屋Dのアソシエイトヘッドコーチには、元キングスヘッドコーチの遠山向人氏がおり、すんなり勝たせてもらえるとは思えません。
対名古屋D戦における見どころを3つ挙げます。
(1)ターンオーバーの質
キングスはターンオーバーの多いチームで、CSに入ったからといっていきなり改善されることは無いでしょう。ターンオーバーを気にして慎重になるよりも、むしろ「積極的に行った結果のミスは仕方ない」くらいに開き直ることが、短期決戦のポストシーズンでは重要と思います。
ただ、やっちゃいけないターンオーバーがあって、それはバックコート陣の横パスをスティールされることです。これをやってしまうと、即、相手の速攻につながり、名古屋Dを勢いづかせてしまいます。
特にディフェンス勘が良く、手足の長い#6船生誠也(190cm)には警戒が必要です。3-2ゾーンのトップに#6船生を配置する、なんてことをしてくるかもしれません。
(2)キーパーソンは#14岸本
対戦相手の目線に立って今のキングスを見た時に、真っ先に止めなければならないプレーヤーは、司令塔であり得点源でもある#14岸本だと思います。
5月2日の対大阪エヴェッサ戦では、その#14岸本がリズムを乱されて敗れました。
通常、セットオフェンスを始める時は、ポイントガードがフォーメーションの指示をしてから攻撃が始まります。しかし大阪戦では、ディフェンスプレッシャーのあまり#14岸本がボールを手放してからフォーメーションの指示をしている場面がありました。
#14岸本を40分間抑え続けることは難しいですが、いつもと違うことをさせて、キングスのリズムを乱れさせることはできることを5月2日の大阪はやって見せました。
おそらく名古屋Dも#14岸本に対して激しくプレッシャーをかけてくると思いますが、それをどうやって跳ね除けていくかに注目です。
(3)名古屋Dの選手起用法
名古屋Dがオンザコート2の時間帯に197cmのオールラウンダー・#8張本を起用すると、どうしてもミスマッチが起きます。キングスがこのミスマッチをどう防ぎ、どう攻めるか。
また、今シーズンあまりプレータイムが無いようですが、ベテランで優勝経験豊富な#3柏木真介がベンチに控えているというのは、対戦相手にとって脅威です。プレータイムが少ない分だけ、出てきた時にどのようなチームプレーを選択するかが読めません。もしかして、CS向けの“リーサルウェポン”として温存してきたのではないかと勘繰ってしまいます。
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と、このように見どころ満載なCS準々決勝。ティップオフまではまだ少し日にちがあるので、ホームゲームで使われている音楽を聴いてテンションを上げておきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=DvDPinu7pVY
https://www.youtube.com/watch?v=R7wrYSWGlZE