第4Q 残り24秒、富山#11宇都直輝は逆転のバスケットカウントを決めた
キングス 78(22-18.20-23.25-14.11-25)80 富山 [
BOX]
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) - #6船生誠也(190cm)
#11須田侑太郎(187cm) - #11宇都直輝(191cm)
#24田代直希(188cm) - #24大塚裕土(188cm)
#44ケビン・ジョーンズ(203cm) - #0レオ・ライオンズ(206cm)
#12ジェフ・エアーズ(206cm) - #34ジョシュア・スミス(208cm)
【観戦記】
今のキングスが抱える「2つの課題」が出た試合でした。レギュラーシーズンは佳境に差し掛かり、残り16試合。CSに向けて避けては通れない課題です。
(1)インサイドを攻めているようで、攻めていない。
今日の第2Q終了時点で、富山のディフェンスファウル数はわずかに「1」でした。キングスがリードしてはいるものの、インサイドで脅威を与えられていません。その「1」ファウルの内訳を見ても、キングスの3ポイントシュートに対するものでした。
理由は、#24田代以外の日本人選手がドライブをする際、リングを見ていないからだと思います。
今のチーム編成上、キングスのインサイドアタックは主に日本人選手のカットインに委ねられています。その選手たちが、パスコースを探しながら中に入ってきて、リングを見ずにパスをさばいてしまう。
一見インサイドを攻めているように見えて、ディフェンスにとって最大の脅威である「シュート」が無いから収縮はイマイチ。パスをさばいてもリカバリーされてしまう。
冒頭の富山#11宇都の写真、「自分が決めきるんだ」という鬼の形相から学ぶことは多いと思いました。実際に決めきりましたし、シュートを狙っているからこそパスに意表を突かれます。
(2)接戦の終わり方。
宇都に逆転のバスカンを決められたとはいえ、点差は2点、時間は24秒残っていました。そこでキングスはタイムアウトを取っています。その上で、「何がしたいんだ?」という、シュートともパスとも区別がつかない試合の終わり方をしてしまいました。
こういう試合、今シーズン何回目でしょうか?
試合残り時間2分を切ってからの攻防は、プロバスケットボールの醍醐味です。私なんかは、そのためにチケット代を払っていると言っても過言ではありません。せめて「意図の分かるシュート」で終わって欲しいです。
そのために、ゴートゥガイを立てるのか、そうでないならチームとしてどうシュートをクリエイトしていくのか。開幕当初からの課題が、改善されないまま今に至っています。