【見どころ】琉球ゴールデンキングス×名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

さばに

2019年04月24日 22:40


キングスの攻撃的なガード陣と、ディフェンス力の高い#3満田丈太郎のマッチアップは見どころの一つだ

いよいよ今週末から、Bリーグのチャンピオンシップ(CS)が始まります。「普段はニュースや新聞でキングスの試合結果をチェックする程度だけど、さすがにCSは観戦するよ」という沖縄県民も多々おられると思うので、できるだけ分かり易く見どころを書いていこうと思います。

【CS準々決勝 日程】
GAME1 4月27日(土) 11:30開場/13:10試合開始
GAME2 4月28日(日) 11:30開場/13:10試合開始
GAME3 4月29日(月) 18:00開場/19:40試合開始
沖縄市体育館

2勝したほうが準決勝へ勝ち上がります。GAME3は、1勝1敗の場合のみ開催されます。

【地上波放送予定】
GAME1 4月27日(土) 13:00~15:00 OTV沖縄テレビ
GAME2 4月28日(日) 13:05~14:54 NHK沖縄放送局

【レギュラーシーズンの戦績】
キングス 40勝20敗(西地区1位・CS出場順位3位)
名古屋D 33勝27敗(西地区2位・CS出場順位6位)
直接対決の戦績は、キングスの5勝1敗。

【予想スターティング5とマッチアップ】
#3並里成(172cm) - #21笹山貴哉(180cm)
#24田代直希(188cm) - #12中東泰斗(191cm)
#51古川孝敏(190cm) - #9安藤周人(190cm)
#33アイラ・ブラウン(193cm) - #24ジャスティン・バーレル(204cm)
#12ジェフ・エアーズ(206cm) - #5ヒルトン・アームストロング(211cm)

【見どころ】
キングスは#24田代、名古屋Dは#21笹山が怪我をしていますが、二人ともCSまでに復帰する前提でスターティング5を予想しました。私はキングスファンである前にバスケファンなので、現時点で考え得るベストな両チームの対戦を見たいです。

レギュラーシーズン中の直接対決ではキングスが勝ち越していますが、5勝のうち4勝は昨年12月以前に挙げた勝ち星で、キングスのジョシュ・スコットが怪我をする前でした。当時の名古屋Dには#5アームストロングがいませんでしたし、過去の対戦成績はアテになりません。

試合で最初に注目すべきポイントは、キングス#12エアーズのシュートタッチです。

名古屋Dは、シーズン途中にリム・プロテクターである長身211cmの#5アームストロングを補強しました。ゴール下に長身選手が控えていることで、他のメンバーに安心感が生まれ、前衛の選手が積極的にプレッシャーディフェンスを仕掛ける好循環が生まれました。

その#5アームストロングにマッチアップされるであろう#12エアーズが小気味よく外角シュートを決めることができれば、アームストロングが外へ出ていかざるを得なくなり、インサイドにスペースが生まれます。

キングスは日本人選手のカットインを起点に攻撃を組み立てるチームなので、いかにしてインサイドにスペースを作るかが重要です。そのための一つのキーポイントがエアーズの外角シュート成功率になります。

その次に注目すべきは、#51古川と#9安藤のマッチアップです。

キングスは古川に、名古屋Dは安藤にキャッチ・アンド・シュートを打たせるべくオフェンスをコーディネイトしますが、そこは同じ西地区で手の内を知り尽くした者同士。それをさせまいとしてあの手この手で阻止するはずです。この2選手のどちらが活躍するか。それは、チームの勝敗に直結すると予想します。

もし、「子供がバスケをやっているんだけれど、親が未経験なので教えられない」とお嘆きの親御さんがおられましたら、ぜひこの二人のマッチアップを見させてあげてください。ボールを持っている選手のことは誰もが目で追いかけますが、この2選手の凄いところは、ボールの無いところで日本最高峰の駆け引きを行っていることです。

CSに出場する他チームと比較して、キングスのストロングポイントは、層の厚い4人のポイントガード陣と、アグレッシブなディフェンスです。

しかし名古屋Dは、あえてポイントガードをベンチに下げて、#9安藤(190cm)、#12中東(191cm)、#8張本天傑(197cm)、#24バーレル(204cm)、#5アームストロング(211cm)のオール190cmオーバーの布陣を敷くこともできます。これをやられると、キングスは必ずどこかでミスマッチが生じます。

名古屋Dとの対戦は、キングスのみならず、沖縄バスケットボール界が恒久的に抱える「高さとの戦い」です。ぜひ試合会場で、テレビで、ネットで、琉球ゴールデンキングスを応援しましょう!


名古屋Dのエース、#24ジャスティン・バーレル

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