【観戦記】琉球ゴールデンキングス×川崎ブレイブサンダース(12/26)

さばに

2020年12月27日 11:22


第2Q終了間際、シュートを放つ#3並里成

キングス 72(13-17.16-21.17-26.26-16)80 川崎 [BOX]

【スターティング5とマッチアップ】
#3並里成(172cm) - #7篠山竜青(178cm)
#24田代直希(188cm) - #0藤井祐眞(178cm)
#30今村佳太(191cm) - #27熊谷尚也(195cm)
#13ドウェイン・エバンス(201cm) - #34パブロ・アギラール(203cm)
#45ジャック・クーリー(206cm) - #22ニック・ファジーカス(207cm)

【観戦記】
今日の一番の敗因は、なんといっても#45クーリーを封じられたことだと思います。シュートレンジでボールを持った瞬間にダブルチーム、トリプルチームで囲まれ、得点は「11」。得意のオフェンスリバウンドも「3」に抑えられました。

川崎のワンサイドゲームになりかけましたが、キングス#14岸本隆一が第4Q開始から4連続3ポイントシュートを決めて反撃ののろしを上げます。今シーズン、追い上げる局面での#14岸本の爆発力は凄まじいです。

これに対して、川崎は2-1-2ゾーンディフェンスを敷きました。ゾーンはシュートを打たれるディフェンスなので、シュート好調の#14岸本のいるキングスに対してこれを用いるのはリスクがあったはずです。それでもゾーンを選んだ理由は、私なりの見立てですが、「ペイントエリアを攻めて、キックアウトのパスを出して外からズドン」というのがキングスの持ち味なので、シュートそのものよりも、シュートに至るまでの過程を寸断するために、インサイドに強いゾーンを選んだのではないかと考えています。

第2Q、キングス#34小野寺祥太が#7篠山をフェイスガードし、ボール運びで苦しめ、ドライブを封じていました。これに対して#7篠山は6分50秒、プルアップの3ポイントシュートを決めました。「ゲームメイクやドライブだけじゃなく、外のシュートもあるよ」を見せたことで、その後のディフェンスの絞り込みを難しくさせていたと思います。

今シーズンの両チームの対戦はすでに3回目。お互いの強みを理解し、その強みを消しあう駆け引きがあちこちで行われていました。その上で、川崎のストロングポイントである#22ファジーカスは36得点10リバウンドの活躍。チームオフェンス中でセンターをどう生かすかが、明日の勝敗を分ける鍵になりそうです。



17年前、私が沖縄に引っ越してくる際に、#7篠山竜青選手のお父様が私に食事をご馳走してくださいました。当時の竜青選手は中学3年生で、北陸高校への進学を控えた少年でした。私には子供はいませんでした。

時が流れ、沖縄で竜青選手のプレーを見ながら、バスケをやっている自分の息子に対して「白の7番の選手をよく見ておくんだよ」なんて話をしていると、なんだか不思議な気持ちになります。

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