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2013年04月23日

与那嶺翼と友利健哉

与那嶺翼

先週末、沖縄市体育館で行われたキングス-群馬クレインサンダーズ戦を観ていて、いくつか懐かしい話を思い出したので備忘録として記しておこうと思います。

キングスの歴史の中で、キャプテンを務めたことのある選手は3人だけです。友利健哉とアンソニー・マクヘンリー、そして与那嶺翼。この3人が同じコートの上で対峙しているわけですから、そりゃこちらのテンションが上がらないわけがありません。

健哉は2008-09シーズンのキャプテンで、優勝した翌年に富山グラウジーズへ移籍しました。入れ替わりで加入したのが翼。入団初年度にいきなりキャプテンに抜擢されました。

翼のキャプテンシーを疑うわけではありませんが、まず最初はチームに馴染むことが先決なのではないか。新加入選手が優勝チームのキャプテンでは重圧が大きすぎるのではないか、などと疑問に感じたので、それをそのまま木村ゼネラルマネージャーに質問したことがあります。返ってきた答えはこうでした。

「翼の良さは声を出して引っ張っていけることなので、様子見をするのではなく、キャプテンという役割を与えることで彼の良さを引き出していけるのではないかと考えました。」

何年も前に聞いた話なので微妙なニュアンスは違うかもしれませんが、主旨は間違っていないはずです。なるほどなー。

その年、キングスはマクヘンリーとジェフ・ニュートンに加え、リーグNo.1センター=ジョージ・リーチを獲得しました。このビッグスリーが那覇空港に降り立つ日、空港の到着ロビーには球団フロントや桶谷大氏に加え、新キャプテン=翼の姿がありました。

後日談になりますが、その場に居合わせた桶谷さんが、僕にそっと教えてくれたことがあります。「翼は新加入選手の出迎えだけじゃなく、健哉が沖縄を離れる時も見送りに来ていたんですよ」

沖縄にやってくる選手を出迎えるということは、キャプテンとしての責任感だとか、新加入選手に対しての顔見せの意味合いがあるかと思います。しかし、チームを離れていく選手を送り出す場に同席するというのは、これはもう仕事や義務ではありません。

一人の人間として、そして一人のバスケットボール選手として何の損得勘定も抜きにして向き合っている人の行動だと思うんです。送り出す選手の人柄と、送り出される選手の人柄の間に成り立つこと。

僕が宮古島へ行った時に、あるバスケ関係者がこうおっしゃっていました。「自分は健哉がキングスにいる時にクラブキングスに加入して、今はもう移籍したけれど、それでもクラブキングスを継続しているよ。それはやっぱり、いつかまた沖縄に帰ってきてプレーしてもらいたいから」。

また、キングスのあるスポンサー企業のオーナーと話した時は、こうおっしゃっていました。「自分は翼選手の人柄にホレてスポンサーになりました」。

愛される二人の選手。二人のキャプテン。翼と健哉。キングスのチームメイトとして同時にコートに立ったことは今のところ無い二人ですが、新旧キャプテンの志はこれからもキングスに受け継がれていくことでしょう。

そして、それを語り継いでいくのは、我々ファンなんですよね。

友利健哉



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Posted by さばに at 07:00│Comments(1)琉球キングス
この記事へのコメント
近い将来、私の期待するキングス第4代目主将候補は、
友利健哉選手の写真の後ろ側の応援幕に注目‼

そう、
さばにさん一押しの、

やなわらばー3号 …ではなく

Mr.超新星 きしもっち です。
Posted by 大谷後援会 at 2013年04月23日 14:58
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