2014年11月02日
【観戦記】琉球キングス-ライジング福岡(11/01)
#14岸本隆一と並び、チームハイ・タイの17得点を挙げた#2ドゥレイロン・バーンズ
キングス 82(17-9.21-18.23-23.21-20)70 福岡
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) - #11青木康平(167cm)
#32山内盛久(173cm) - #7木村実(185cm)
#8大宮宏正(197cm) - #14クーパー・ランド(203cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) - #22ジョシュ・ペッパーズ(200cm)
#54キブエ・トリム(209cm) - #8佐野吉宗(202cm)
【観戦記】
率直な感想として、終始キングスが圧倒し、流れとしては90対50くらいで決着がついてもおかしくないような内容でした。
が、終わってみれば12点差。第4Qには一桁点差まで追い上げられる場面も。キングスのまずい部分もありましたが、対戦相手である福岡が上手かった、という印象のほうが強いです。
そこで、この試合に関しては福岡の目線で振り返ってみようと思います。
福岡の弱点はリバウンドです。対戦相手のキングスはスタメンに197cmの長身フォワード#8大宮がいるため、#8佐野(202cm)をスタメン起用したのには“高さ対策”という意味合いがあったかもしれません。
福岡の得点源は#11青木康平と#22ジョシュ・ペッパーズ。ここが明確であるため、対戦相手は当然のごとくチェックを厳しくしてきます。
そして福岡は、そのチェックを外すための手を打ってきました。
まずは#8佐野がトップに立ち、ハイピックに徹します。これはマッチアップするキングスの#54トリムを外へおびき出し、インサイドへスペースを作ることが狙いだったと思います。
この空いたスペースへ他の選手が飛び込むことで、より確率の高いインサイドで得点を取りたい。インサイドを攻めることでヘルプやリカバーでディフェンスのズレを作り、#11青木や#22ペッパーズの負担を減らすと同時に、ディフェンスの的を絞らせないオフェンスを構築する狙いがあったと思います。
更にはホーン・オフェンスであったり、コート上の5人が3ポイントライン上でハンドオフのパスを交換するローリング・オフェンス等々、多彩な攻撃パターンを繰り出してキングスのディフェンスを翻弄していました。
これらのオフェンスに共通するのは、インサイドにスペースを作ることです。
高さで劣るチームがいかにしてインサイドにスペースを作るかという点では、沖縄のチームが全国大会で抱える課題と共通しており、非常に勉強になりました。
それにしても、敗れた福岡は後半たった1回しかタイムアウトを取っていないんですよね。追いかける側のチームが、5回取れるはずのタイムアウトを1回しか取りませんでした(しかも、その1回は第4Q残り1分30秒)。
これが何を意味するのか。。。
少なくとも、負けたら終わりのトーナメントではこういう采配は出来ないはず。長いリーグ戦を見据えて、何らかの意図があったのかもしれません。
Posted by さばに at 07:00│Comments(0)
│琉球キングス
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