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2015年05月03日

【観戦記】琉球キングス-大分ヒートデビルズ(5/2)

澤岻直人
西地区2位のキングスが、レギュラーシーズン24ゲーム差で7位の大分に敗戦。しかし、「負けに不思議の負けなし」の格言通り、大分の周到な準備がアップセットを起こした。

キングス 67(21-9.9-22.17-21.20-22)74 大分

【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) - #34大城弘樹(172cm)
#32山内盛久(173cm) - #1清水太志郎(183cm)
#9小菅直人(187cm) - #43ドリュー・バーラム(200cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) - #2澤岻直人(182cm)
#54キブエ・トリム(209cm) - #5ケレン・ソーントン(201cm)

【観戦記】
キングスはレギュラーシーズン最終戦の敗戦を糧に、立て直しを図っていました。序盤から#5マクヘンリーのドライブを起点に内外バランスよく加点し、第1Qで21対9と一気にリードを奪います。

対する大分は積極的に3ポイントシュートを放つものの、まったく当たりが来ませんでした。しかし、不思議とオフェンスリバウンドが大分の選手の手に収まります。

なぜか。

私はある仮説を立てました。大分はチームの決まりごとの中で、とても良いシュートセレクションでシュートを打っているのではないか。その結果、チームメイトがオフェンスリバウンドへ参加しやすい状況を作っており、結果的にリバウンドを拾えている。となると、今はたまたまシュートが落ちているだけで、この調子で打たれているとやがてシュートが入りだすのではないか。

この仮説というか、嫌な予感は当たってしまいました。第2Q以降は大分の外角シュートが次々と決まり始めます。

大分は多彩なフォーメーションを持ちつつ、ミスマッチが生じればシンプルにそこを突いてきました。また、#2澤岻にボールを預けてアイソレーションからの1on1も。たとえディフェンスを2人引き連れていても、前が空いていれば速攻を狙うスタイルも素晴らしかったです。7位のチームが2位のチームを喰うために必要なハートとスキルを併せ持っていました。

ディフェンス面でも、キングスのフォーメーションをよく研究していました。フォーメーションの1stオプションが誰なのかを調べ上げており、その選手にはディナイおよびバンプで進路をふさぎ、シューターにボールを持たせないことを徹底していました。

また、常にアグレッシブにプレーすること。ボールマンがドリブルを止めたらピボットを踏めないくらい寄ること。ダブルチームへ行った後のリカバリーを速くすること。そんな“当たり前のことを当たり前に”40分間こなした結果が、今日の大分の勝利につながったと思います。

対するキングスは試合終盤、残り2分を切ってからの勝負どころでターンオーバーが3つ、エアボール1つ。結果論ですが、ボールを持っている#3並里成にもっとシンプルにシュートを打たせても良かったのではないかと思います。

それにしても、澤岻と並里のマッチアップは見ごたえがありました。これを見られただけでも、チケット代を払った価値があったと思います。強靭なフィジカルと人並み外れた身体操作術を持つ並里が「剛」ならば、タイミングと切れ味が持ち味の澤岻は「柔」。ガードの仕事はチームを勝たせることであるため、その1stラウンドは澤岻が制しました。

しかし、試合残り時間3分、澤岻が左足のふくらはぎを痛めてベンチへ戻りました。自力では立ち上がれず、試合後の円陣にも入れない状態で、その後の容体が気になります。

並里成



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Posted by さばに at 07:00│Comments(0)琉球キングス
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