2016年12月20日
琉球キングスの序盤戦を振り返る
12月20日現在、琉球ゴールデンキングスは25試合を消化し、レギュラーシーズンは中盤戦に差し掛かりました。早いものですね。。。開幕戦のアンソニー・マクヘンリーのプットバックダンク(写真参照)を見たのがつい先日のことのようです。
居酒屋でのサラリーマンの独り言レベルになると思いますが、キングスのこれまでの戦いぶりを振り返ってみたいと思います。
順位:西地区5位
勝敗:10勝15敗(ホーム4勝7敗/アウェイ6勝8敗)

総得点:1830(リーグ12位)
総失点:1910(リーグ11位)
こうして白星〇と黒星●を並べて見てみると、シーズンが進むにつれて徐々に勝ち星をあげられなくなっていることが分かります。直近の10試合だけを切り取ってみると、2勝8敗と大きく負け越しています。また、名古屋D戦、三河戦、栃木戦に関しては、キングス得意のトランジションゲームを仕掛けられて敗れたこと。さらに、オールジャパンの出場権を逃したことなど、なかなか明るい話題を提供できずにいます。
キングスは昨シーズンの主力が残っており、戦い方も大きくは変えていないため、シーズン序盤はアドバンテージを持っていると予想していました。しかし、序盤戦を終えて西地区5位と苦戦しています。
そもそもの話になりますが、キングスの今シーズンの目標は優勝です。そして、キングスが所属する西地区には三河がいます。キングスが優勝するためには、まず三河から勝利を奪えるチームを目指す必要があります。ここが今シーズンのスタート地点でした。
三河はリーグNo.1のインサイドプレーヤーを揃えており、また昨シーズンの主力が残っているため、戦い方も洗練されています。このチームに対して、インサイドで真っ向勝負をするのは分が悪いため、異なるアプローチでチーム作りをする必要があります。
そこで、相手ディフェンスを外に広げられるマクヘンリー、ラモント・ハミルトン、モー・チャーロの3外国籍選手のラインナップになったと考えます。外を打てて、ペネトレイトできて、ディフェンスやリバウンドを考えて身長は2メートル以上。選手個々のポテンシャルは非常に高いです。
そして迎えた10月8日、キングスは初めて三河と対戦します。第3Q終了時点までは接戦ながら、体力の落ちた第4Qに一気に突き放され、キングスは惨敗しました。個人的には、開幕戦のアルバルク東京戦よりも、この三河戦でBリーグのレベルの高さと現実を突きつけられました。
ハッスルプレーが身上のキングスが、スタミナ配分を考えなければならなくなったのです。
今シーズンのキングスを見ていて、覇気がないなと感じることがしばしばあるのですが、その要因は選手層に起因していると見ています。シーズンが進むにつれてルーキー田代直希や渡辺竜之佑のプレータイムが伸びてきており、戦いながらベンチメンバーを育て、タイムシェアできる環境を整えている段階にあります。
また、キングスが昨シーズンから取り組んでいる「ボールと人が動き続けるバスケット」は、現状できています。できているのですが、「外角でばかりボールと人が動いている」ことが課題です。
栃木のようにファイトオーバーとスイッチアップでインサイドへの侵入を防ぐチームもあれば、名古屋Dのようにスイッチングマンツーマンで防ぐチームもあります。アプローチは違えど、対戦相手がやっていることはキングスの攻撃を外へ外へと押し出すこと。結果的にキングスの攻撃は外角シュートに偏り、シュート成功率が低ければ相手はゾーンディフェンスを敷き、ますますインサイドを固められる悪循環に陥っています。
シーズン途中にレイショーン・テリーを獲得してからは、リングへ直線的にアタックする動きが増え、この課題は徐々に改善傾向にあります。しかし、相手チームがファウルトラブルを起こして苦し紛れでゾーンをしているにも関わらず、外角シュート一辺倒になる時間帯があること。また、キングスのピック&ロールに対して相手がスイッチをして、ディフェンスにズレができているにも関わらず、外角シュートに頼る点は改善が必要と思います。
少しずつ短所を克服しつつあるキングス。あとは、キングスの長所をいかにしてコートで表現するかです。
Posted by さばに at 13:28│Comments(0)
│琉球キングス
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